若元春「地元で力蓄える」 5日から福島合宿、朝稽古や市民交流

激励品として市から贈られた「ふくしまの水」のレプリカを手にする(左から)若隆景、木幡市長、若元春、荒汐親方=福島市役所

 福島市出身の力士、若元春、若隆景、若隆元の大波3兄弟らが所属する大相撲荒汐部屋の「福島合宿」が5日、福島市相撲場で始まる。合宿を前に荒汐親方(元幕内蒼国来)と若元春、若隆景が4日、市役所に木幡浩市長を訪ね、意気込みを語った。

 ふくしまでの福島での合宿は2年連続で、16日まで一般公開の朝稽古や市民との交流イベントが繰り広げられる。昨年の合宿では、右膝の大けがによるリハビリ中で、最低限の参加だった若隆景は「子どもたちとの交流を通して、相撲の魅力を知ってもらいたい」と抱負を語り、若元春は「地元で稽古をして、しっかり来場所に向けた力を蓄えたい」と力を込めた。

 木幡市長は「今回は温泉地も巡ってもらい、触れ合いなどを通して来場所での躍進につなげてほしい」と歓迎。荒汐親方は「力士にとって、地元の声援が力になる。市民との触れ合いを大切にしていきたい」と述べた。市は激励品として地元の「ふくしまの水」を贈った。

© 福島民友新聞株式会社