いわき駅前火災、市が復旧チーム設置 通行人安全確保など対応検討

火災現場の現状について説明する内田市長

 いわき市平字田町の繁華街で5月26日に発生した火災を受け、市は4日、復旧に向けた対策チームを設置した。チームは内田広之市長をリーダーに市3部署、市消防本部、商工会議所などで構成され、被害箇所の復旧に向けた支援策などを検討する。

 市役所で開いた第1回会議では、被害のあった建物周辺の道路にがれきがたまっていることを受け、通行人の安全確保への対応などを協議。市が現場にバリケードと目隠しとなるシートを設置するなどの対応策を検討した。被害があった建物は民間所有のため、公費でがれき撤去をできないことから、建物所有者の合意形成に向けた対応についても意見交換した。

 被害13棟37テナント

 市消防本部は4日、火災を巡る焼損棟数が13棟で、37テナントに被害があったと発表した。同本部は当初12棟と発表していたが、調査を進めた結果、部分焼1棟が確認され、焼損棟数に追加された。

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