若元春と若隆景、福島市長と懇談 「力蓄える」「稽古に励む」

木幡市長(左から2人目)を表敬訪問した荒汐親方(右)、若元春(右から2人目)、若隆景

 大相撲荒汐部屋の荒汐親方(元幕内蒼国来)と福島市出身の「大波3兄弟」の次男若元春(30)=本名・大波港=、三男若隆景(29)=本名・大波渥=は4日、福島市役所を訪れ、木幡浩市長と懇談した。5日から始まる朝稽古を前に、若元春は「来場所に向けて地元で力を蓄える」、若隆景は「幕内に戻ると思うので、しっかり稽古に励みたい」と意気込んだ。

 荒汐部屋は3日に福島入りした。休養日を挟みながら17日まで市相撲場で稽古を積む。昨年8月に行った福島合宿を今年は2カ月前倒した。荒汐親方は「関取が参加しやすくなり、涼しい環境で稽古に集中できる」と好意的に受け止めた。若隆景は、昨年けがのため十分に合宿に参加できなかった点を振り返り、「今年は初日から参加できる。力士が一生懸命に汗を流す、場所とは違った稽古ならではの雰囲気を感じてほしい」と呼びかけた。若元春も「力士の基本は稽古にある。大変だが2週間しっかりやり遂げる」と語った。

 市からの荒汐部屋にペットボトル入りの水道水「ふくしまの水」960本分が贈呈された。

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