大学2年生FWを「早くA代表に」 イタリア相手にハット達成…現地紙も評価「ミス逃さなかった」

塩貝健人(14番)がイタリア戦でハットトリック【写真:Getty Images】

塩貝が3点決めるも3-4で惜しくも敗戦

フランスで行われている第50回モーリスレベロトーナメントに参加するU-19日本代表は、6月4日にU-21イタリア代表と対戦し3-4で敗れた。力負けを喫した日本だったが、反撃のハットトリックで驚きを与えたのがFW塩貝健人(横浜F・マリノス)だった。

フランスで6月3日より開幕したU-23世代のサッカーの国際大会。第44回大会までは、トゥーロン国際大会と称されていた。第50回を迎えた同大会で、日本(U-19)はグループBの第1節でイタリア(U-21)と対戦する。

日本は前半10分に先制を許すと、同22分にもPKで失点。2点ビハインドを追ったなか、同45分にスルーパスに抜け出した塩貝が冷静にGKとの1対1を制し反撃の狼煙を上げる。

後半14分に再び失点し1-3とされるも、その3分後には相手のつなぎの部分でボールを奪った日本がビッグチャンス。MF佐藤龍之介の折り返しを、塩貝が腰を捻ってファーサイドへシュートを放ち再び1点差に詰め寄る。

後半25分に相手のフリーキックのチャンスからあっさりと失点してしまうが、同40分にFW道脇豊のシュートのこぼれを塩貝が押し込み3点目。イタリア相手に最終的に1点差まで迫ったが、3-4で初戦を落としている。

それでも、日本の全得点を決めた塩貝のパフォーマンスにはファンも驚き。「マリノスの未来」「早くA代表に絡んできて欲しい」「体幹の強さ」「ガンガン成長してる」「凄い」と話題が広がった。

イタリアのスポーツ紙「コリエレ・デロ・スポルト」も、塩貝のゴールについて言及。特にボールを右に流し鋭い捻りから放たれた一撃には「(イタリアが)中盤で良くないボールの失い方をし、塩谷が素早い反撃でそのミスを逃さなかった」と評価を与えている。

塩貝はJ1の横浜FMに2027年シーズンより加入が内定し、同クラブで特別指定選手としてプレー。4月13日のJ1リーグ第8節湘南ベルマーレ戦でプロ初ゴールをマークした。中学年代に横浜FCの下部組織を経験し、國學院久我山高校から慶應義塾大学へ進学。現在は大学2年生ながらJ1の地で成長を続けている。(FOOTBALL ZONE編集部)

© 株式会社Creative2