白井市は、婚姻届提出時に希望するカップルに対して、妊娠時に重要な栄養素とされる葉酸のサプリメントを無料で配る方針を固めた。将来の妊娠・出産に備えて女性やパートナーが健康管理などを行う「プレコンセプションケア」を支援する取り組み。5日開会の定例市議会に関連事業費16万4千円を計上した一般会計補正予算案を提出する。
市などによると、葉酸は必要量を摂取することで赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」の予防に効果があるとされる。食事で必要量を摂ることが難しいため、国はサプリなどで不足分を補うことを推奨している。
市は少子化対策の一環で「プレコンセプションケア」に着目。2021年2月に包括連携協定を結んだ大手医療・食品メーカー「大塚製薬」(東京)との協働で、独自の新規事業として葉酸サプリを配ることを決めた。
配布は1ボトル(150粒入り、1日2粒目安)で200組程度を想定。8月からの配布開始を目指している。
千葉県内では、白子町が今年4月から県内初となる葉酸サプリの無料配布事業を行っている。