「光の粒」が舞う初夏の夜! 週末は「ホタル観賞」へ出かけよう『万葉うたまつりとホタル観賞会』 【山梨県山梨市】

初夏の訪れを告げるイベントに出かけてゲンジボタルを鑑賞

2024年6月7日(金) ~ 9日(日) の3日間に渡り、山梨県山梨市で『万葉うたまつりとホタル観賞会』が行なわれる。今年で第29回目となるこのイベントは、市が実施する恒例行事。笛吹川に沿って広がる万力公園でゲンジボタルの鑑賞や、万葉集の歌を詠みあげる「朗唱(ろうしょう)」など、初夏を告げるイベントだ。

■3日間に渡るイベントの内容は?

灯篭の灯りとともに小川の清流にまたたくゲンジボタルを鑑賞

3日間に渡るイベントは、初日は19:00の開会式とともに公園内に800個の灯篭が灯り、「小川の広場」周辺でゲンジボタルの鑑賞を楽しめる。缶を和紙でくるんだ灯篭は、やわらかな灯りで園内を照らし、散策もしやすくホタルが見つけられやすい。園内では、子どもたちによる太鼓の演奏やミュージシャンのコンサートなども行なわれる。

イベント2日目は内容盛りだくさんで、万葉歌の朗唱会が午前と午後の2回行なわれるほか、俳優の白須慶子と歌手の白石恭子、山梨市観光大使の桜チョメ吉によるトークショー&コンサートなど、さまざまな音楽イベントが目白押し。そして、3日目は園内のステージ開放し、「誰でもミュージシャン」という地元住民がダンスや演奏などさまざまなパフォーマンスを披露。『万葉うたまつりとホタル観賞会』開催期間中は、日暮れのホタル観賞とともに日替わりで多種多様な催しを楽しめる。

イベント3日目の「誰でもミュージシャン」で地元住民が披露するダンスやソーラン節なども盛り上がる

■イベント初回から続く万葉集の朗唱

イベントがはじまった第1回目から万葉集に収められた和歌を順番に朗唱してきた

万葉歌とは、日本に現存する最古の和歌集『万葉集』に収められた歌のこと。天皇から防人、一般庶民まで身分を問わずに和歌が選ばれているのが特徴で、「令和」の元号も万葉集が出典だ。

万葉歌の朗唱はイベント初回から続いており、第1回目の春の歌から、毎回、続きを詠み上げてきた。和歌を朗唱する歌い手は募集によるもので、小学生や地元で詩吟をたしなむ人までさまざまだ。約40名の歌い手が万葉風の衣装をまとい、それぞれの歌い方で万葉歌を朗唱する。

■グルメも遊びも満喫できる

万力公園の各エリアで「子ども広場」でゲームやグルメを楽しめる

イベント期間中は園内に約30店のグルメが味わえる「飲食店街」も開設され、食べるものには困らない。また、8日(土)には「中央広場」にワインマルシェが登場。市内のワイナリーがグラスワインやボトルワインを販売し、試飲もできる。名物グルメを味わえるキッチンカーの出店もあるので、アルコールとともに食事を楽しむことも可能だ。

園内には無料で楽しめる「ふれあい動物公園」もあり、万葉集にも登場するシカをはじめ、カピバラ、アライグマ、リス、ハリネズミなど、約20種類の動物たちとふれあえる。

■駅近でアクセスしやすいイベントにぜひ行ってみよう

日本人に古くから親しまれてきたゲンジボタル。光の信号はコミュニケーションなのだとか

笛吹川のほとりに広がる万力公園で行なわなれる『万葉うたまつりとホタル観賞会』は、清流にゲンジボタルが飛ぶ、初夏の訪れを告げるイベント。昨年のイベントでは3日間で延べ3万人が来場し、今年はより多くの人が集まることが予想されている。

会場となる万力公園は、JR中央本線・山梨市駅から徒歩5分の距離。アルコールも楽しめるイベントとあって、電車で訪れる人も多いという。カーユーザーなら笛吹川周辺や山梨市役所などの駐車場が利用できる。

万力公園のゲンジボタルは、例年なら6月中旬ぐらいまで見ることができるが、ぜひイベント時期に訪れて、活気あふれる園内を1日たっぷり満喫していこう。

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