2025年卒学生の約6割がChatGPTなど生成AIの活用経験あり、うち5割弱はESの作成に活用【i-plug調査】

i-plugは、同社の運営する、学生と企業をつなげる新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox(オファーボックス)」に登録している2025年卒業予定の学生、および新卒採用を実施する企業を対象に実施した、ChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスの活用に関する調査の結果を、6月4日に発表した。同調査は、2025年卒学生・企業ともに5月8日~10日の期間に行われ、2025年卒学生からは613件、企業からは266件の有効回答を得ている。

調査対象者のうち2025年卒学生に、今までChatGPT(またはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービス)を活用したことがあるかを尋ねたところ、「活用したことがある」とする回答が60.5%だった。

今までにChatGPT(またはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービス)を「活用したことがある」と答えた人に、どのような場面で活用しているかを尋ねた質問(複数回答)では、「就職活動」(45.8%)がもっとも多い。ほかにも、大学の授業や課題/研究で活用しているという回答が上位となった。

ChatGPT(またはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービス)の活用シーンとして「就職活動」を挙げた人に、就職活動のどの場面で活用したかを尋ねたところ(複数回答)、「エントリーシートや履歴書の添削」(73.5%)が最多となり、「エントリーシートや履歴書の作成」(47.1%)がそれに続いた。

ChatGPT(またはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービス)を、「エントリーシートや履歴書の作成」に活用していると答えた人に、どの項目でChatGPT(またはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービス)を活用したかを尋ねた質問(複数回答)では、「志望動機」(81.3%)がもっとも多く、「自己PR」(73.8%)がそれに続いている。

今後、ChatGPT(またはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービス)を活用したいかを尋ねたところ、「活用したい」と「とても活用したい」を合わせた回答が63.2%だった。一方、「活用したくない」と「あまり活用したくない」を合わせた割合は11.8%にとどまった。

新卒採用を実施する企業に、採用選考(面接)において学生にエントリーシートや履歴書の提出を求めているかを尋ねた質問では、学生に「エントリーシートや履歴書の提出を求めている」とする回答が93.2%を占めている。

学生に「エントリーシートや履歴書の提出を求めている」と答えた企業に、エントリーシートや履歴書の内容についてChatGPT(またはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービス)を活用しているかを見極める、といった対策を行っているかを尋ねたところ、「行っている」という回答は1.2%にとどまった。「行っている」と答えた企業に、見極める方法を尋ねた質問では、「面接で逆質問を行う」「事前にChatGPTなどを活用して、使用学生の回答を作成、類似回答をピックアップする」といった回答が寄せられている。

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