石川県、奥能登2市2町の高校2校で「Neat Frame」「Zoom Rooms」を用いた遠隔授業の環境を構築

NECネッツエスアイは、石川県下の高校2校でNeatframeが提供するビデオコミュニケーションデバイス(以下、Neatデバイス)のひとつである「Neat Frame」と、Zoom Video Communicationsが提供する「Zoom Rooms」を用いた遠隔授業の環境を構築したことを、6月4日に発表した。

教育現場では、質の高い教育の提供と効率化の両立を目的にスマートデバイスの配布やオンラインでの遠隔授業への取り組みなど、より一層のICT活用が進められている。中でもさまざまな事情で学校に通えない生徒にとって、遠隔授業は学習において重要な手段のひとつになっている。

2024年1月に発生した能登半島地震でも被災した石川県下の奥能登2市2町の高校で遠隔授業が始められていたが、ノート型コンピューターなどで配信を行っており、音が聞こえづらい、黒板の文字が見えづらい、という課題があった。

NECネッツエスアイは、これらの課題を解決して円滑なコミュニケーションと学習を継続することを目的に「Neat Frame」と「Zoom Rooms」を活用した遠隔授業環境の構築を石川県下の高校2校で行った。

「Neat Frame」をはじめとするNeatデバイスは、オンラインでのコミュニケーションに必要なマイクやカメラなどを一体化したデバイスで、配線や接続などの手間がなくITや機器に関する専門知識がなくても簡単に設置できる。参加者数や部屋のサイズなど、状況やニーズに合わせた機器選択が可能となる。

「Zoom Rooms」は、会議や打ち合わせで利用する端末ごとにライセンスを付与し、複数人がいる会議室や教室などでの利用に適したシステム。シンプルな画面構成と簡単な操作で、遠隔地との快適なコミュニケーションを実現する。

これらは接続や操作手順が簡単なため、IT初心者でもオンラインによる遠隔授業をスムーズに開始できる。

「Neat Frame」では、5千万画素の広角・高解像度カメラで自動的に人物を追尾する機能、ノイズや残響音の除去に加え、同時に発話しても途切れない音声処理によるクリアな音声再現などにより高品質な映像と音声を提供する。また、対向に「Neat Bar 2」「Neat Bar Pro」などのNeatデバイスを設置することで、より一体感があるコミュニケーションを実現する。

「Zoom Rooms」はクラウドサービスのライセンス。PCやモバイルデバイスから接続するビデオ会議システムと同じように専用デバイスによるビデオ会議への参加を容易にし、遠隔でのスムーズなコミュニケーションを提供する。

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