金沢こだま西瓜 甘み十分 初出荷 芒種、県内5月中旬並み

出荷が始まった金沢こだま西瓜=5日午前11時20分、金沢市粟崎町4丁目の貯蔵施設

 稲や麦など穀物の種をまく時期とされる二十四節気の一つ「芒種(ぼうしゅ)」の5日、石川県内は高気圧に覆われて晴れ時々曇りとなり、正午までの最高気温は金沢22.9度、輪島21.5度など5月中旬並みとなった。

 金沢市では粟崎地区を中心に栽培される「金沢こだま西瓜(すいか)」の出荷が始まり、農家3軒から持ち込まれた約3トンが形や色づきに応じて選別された。6日にも県内の店頭に並ぶ。

 JA金沢市によると、金沢こだま西瓜は肉質が硬くシャリシャリとした食感が特徴で、農家10軒が15.9ヘクタールで栽培する。今年は5月に昼夜の寒暖差が大きかったことにより、例年より甘く育った。7月下旬までに平年並みの約700トンの出荷を見込む。

  ●JAで目合わせ会

 同市粟崎町4丁目のJA金沢市甘藷(かんしょ)キュアリング貯蔵施設では出荷基準を確認する「目合わせ会」が行われた。金沢こだま西瓜部会の木谷雄一郎部会長(40)は「丹精して作ったスイカで、1人でも多くの人に食べてほしい」と話した。

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