福島県猪苗代町が地域活性化起業人制度活用 東京の民間企業から派遣 観光協会でDX推進

二瓶町長(左)から委嘱状を受ける市川さん(中)。右は神田会長

 福島県猪苗代町は国の「地域活性化起業人制度」を活用し、中小企業経営支援などに取り組む「ジギョナリーカンパニー」(東京都)社長の市川航介さん(41)=埼玉県=の派遣を受けた。市川さんは猪苗代観光協会で業務のデジタル変革(DX)化などを進める。

 地域活性化起業人は総務省の制度。三大都市圏の企業が市町村に社員を派遣し、民間の知見やノウハウを地域に生かす取り組み。

 市川さんの任期は6月1日から来年3月末まで。IT技術を活用しながら町の観光振興に向けたデータ分析、戦略づくりなどを支援する。

 委嘱状交付式は3日、町役場で行われ、二瓶盛一町長から委嘱状を受けた。市川さんは「既存の観光資源を生かしながら、新たな視点で企画を練っていく。町を盛り上げたい」と抱負を述べた。

 観光協会の神田功会長が同席した。

(会津版)

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