タイトリストのNEWドライバー続々テスト プロに人気は「GT3」

テストする選手が一番多い機種(撮影/亀山泰宏)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 事前(4日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7569yd(パー72)

今週からタイトリストの新しいドライバー「GT」シリーズのツアーシーディング(選手によるテスト)が始まり、現地ミュアフィールドビレッジからホットな情報が届いた。

試合2日前の打撃レンジで、タイトリストの契約プロが軒並み新しいヘッドをテスト。現行モデル「TSR3」ユーザーであるマックス・ホマ、キャメロン・ヤング、ピーター・マルナチといった面々が、同じ「3」である「GT3」を試打していた。

ヤングは、球を打っては弾道計測器のデータが映し出された画面とにらめっこ。その後ツアーレップとやり取りをし、ヘッドの調整を重ねていた。「TSR2」ユーザーであるブラント・スネデカーも、テストしていたのは「GT3」だった。

GT3をテストしていたマックス・ホマ(撮影/亀山泰宏)

今回シーディングが始まったのは、「GT2」、「GT3」、「GT4」の3機種。現行ヘッドTSRの例でいえば、「4」が最も小ぶりで操作性の高いモデル。「3」、「2」と数字が減るにつれてより重心が後ろ側になってスピンも入り、寛容性が出てくる。新しい「GT」に関しても同じ流れを踏襲しているのであれば、プロにとって最もバランスのいい「3」をテストする選手が多いのはうなずける。

唯一「GT2」をテストしていたのは、ブライアン・ハーマンのみ。ハーマンはドライバー以外にも、新しいフェアウェイウッドも試していた(モデル名不明)。「TSR4」を使うアン・ビョンフン(韓国)がテストする姿はなかったが、今後彼が「GT4」を試す可能性もある。

選手のテスト用のドライバー(撮影/亀山泰宏)

「GT3」に関して現地で写真が撮れたので、詳細を観察してみよう。

特にお尻側に出っ張ることなくオーソドックスで締まった顔立ち。さらにディープフェースでしっかりと叩けそうな雰囲気があり、いかにもプロや上級者が好みそう。ソールのウエート位置が「TSR3」に比べると前側にあり、前作「3」よりは前重心になったことが予想できる。

さらに、その近くにはT2、T1、N、H1、H2という5つの窓のようなものがついていて、撮影したヘッドはNの窓が白くなっていた。

現行モデル「TSR3」には、可変式のウエートシステムである「Sure Fit CGトラック」に同じような5つの表記があった(トウ側のTにいくとフェードバイアス、ヒール側のHにいくとドローバイアス)。同じようなシステムであれば、Nが白くなっているということは、トウヒールの真ん中にウエートがあるということだろうか。

徐々にそのベールを脱ぎ始めた「GTドライバー」。果たしてどのぐらいの選手が試合に投入するのか。注目してみていきたい。

キャメロン・ヤングがGCクワッドでインパクトデータをチェック(撮影/亀山泰宏)
ブライアン・ハーマンがGTのフェアウェイウッドらしきものをテスト(撮影/亀山泰宏)
キャメロン・ヤングがGT3をテスト(撮影/亀山泰宏)

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