ハピライン5月までは1日2万2000人乗り目標超え 敦賀駅乗り継ぎの交通系ICカード利便性に課題

ハピラインふくいの利用実績や課題などを話し合った協議会=6月5日、福井県国際交流会館

 ハピラインふくいの利用促進協議会が6月5日、福井県国際交流会館(福井市)で開かれた。同社側は3月16日の開業から5月末までの1日当たりの利用者数が、目標の2万167人を上回る2万2508人で好調に推移していると報告した。利用者の維持拡大に向けては、敦賀駅での乗り継ぎで交通系ICカード利用者らの利便性向上が必要だとし、JR特急との連絡通路に改札機を設置するようJR西日本に求めた。

 協議会は県や沿線7市町、鉄道事業者、利用者代表で構成しており、会合はハピライン開業後初めて。ハピラインふくい会長の杉本達治知事は「利用者数が目標を超え大変うれしい。しかし、開業後に混雑が発生したり不便が生じたりしており、改善に向けて努力していきたい」とあいさつした。

 小川俊昭社長が5月末までの利用実績などを報告した。1日当たり利用者数は通勤通学がほぼ目標を達成し、定期以外は7938人で目標の5530人を約4割上回ったと説明。観光客やビジネス客の利用が増えたのが要因で、平日夕方や土日祝日の午後の混雑時に4両編成の臨時増結を行っているほか、大型イベント時には臨時列車を運行しているとした。

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