ハマス指導者、全面停戦を要求 バイデン氏の休戦案に打撃か

Nidal al-Mughrabi Dan Williams

[カイロ/エルサレム 5日 ロイター] - イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏は5日、停戦計画の一環として、パレスチナ自治区ガザでの恒久的な戦闘終結とイスラエルの撤退を要求すると述べた。バイデン米大統領が先週発表した新たな休戦案に打撃になるとみられる。

一方、イスラエルは停戦交渉中の戦闘休止はないとし、ガザ中部で新たな攻撃に乗り出した。

バイデン氏は5月31日、イスラエルがガザを巡り人質解放と引き換えに戦闘休止を提案したと明らかにし、新たな提案に同意するようハマスに呼びかけていた。

ハニヤ氏は「全面的な攻撃終結、完全な撤退と拘束者交換に基づく合意に真剣かつ前向きに取り組む」と述べた。

この発言がバイデン氏に対するハマスの回答かどうかを問うロイターのメッセージに対し、ハマス幹部は親指を立てる絵文字で応じた。

米政府はなお合意に向けた取り組みを続けており、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は5日、仲介役のカタールとエジプトの高官とドーハで会談し、休戦案について協議した。

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