ラツィオ、“復調の立役者”トゥドール監督の辞任を発表…今年3月から指揮官就任も3カ月の短期政権に

セリエAのラツィオは6日、イゴール・トゥドール監督が辞任することを発表した。

現在46歳のトゥドール監督は、現役時代をユヴェントスなどで過ごし、2008年に母国クロアチアのハイドゥク・スプリトで選手を引退。翌年から同クラブでアシスタントコーチを務め、2013年からは指揮官へと昇格した。以降は、PAOKやガラタサライ、ウディネーゼなどで監督を歴任。2022-23シーズンはマルセイユを率いてクラブをリーグ3位に導き、1年での退任を経て、今年3月にラツィオの指揮官へと就任した。

2022-23シーズンはマウリツィオ・サッリ監督のもとで、セリエAを2位で終えるなど好成績を残したラツィオは、今シーズンもサッリ監督体制で始動。しかし、シーズン開幕から成績が安定せず、今年3月に公式戦4連敗を喫した後、サッリ監督が辞任を決断していた。後任に選ばれたトゥドール監督は、初陣となったセリエA第30節ユヴェントス戦(○1-0)を白星で飾るなど、好スタートに成功。リーグ戦のラスト7試合を4勝3分の無敗で駆け抜け7位フィニッシュを飾り、クラブに来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権をもたらした。

サッリ監督体制では出場機会が限定的だった日本代表MF鎌田大地を重宝するなど、自身の色を出しながらクラブを復調に導いたトゥドール監督だったが、複数の現地メディアは首脳陣との対立を報道。今夏の移籍市場における補強方針、および今後のプロジェクト面での衝突が報じられていた。

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