ブライトン、三笘の今夏放出は回避? 英メディア指摘「負傷前の状態に戻れば関心は高まる」

ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】

三笘はシーズン後半を腰の怪我で棒に振る

イングランド1部ブライトンは、近年の移籍市場で多くの話題を集めていた。才能ある選手を育て上げ、ビッグクラブに売却していたが、今夏の移籍市場では流れが変わりそうだという。英メディア「Athletic」は、日本代表MF三笘薫がそこに続くはずだったが、今夏の移籍市場では見送りとなり、その先にステップアップすることを予想している。

ロベルト・デ・ゼルビ監督が退任したブライトンは、まだ新監督を発表していない。昨夏にはアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、エクアドル代表MFモイゼス・カイセドらの放出や補強で、2億8000万ポンド(約557億円)のビジネスを行った。

しかし、昨季11位でシーズンを終えて欧州大会への出場を逃したクラブは、今夏の移籍市場では昨夏のような動きはできないと見られている。記事では、ブライトンの補強ポイントや獲得する可能性のある選手を伝えるとともに、ビッグクラブからの関心を示されていた三笘についても伝えている。

「売却される可能性のある選手は?」と見出しを打ち、「今夏の市場は大幅な売り上げが見込まれた過去3度のものとは異なる。2021年にはアーセナルにベン・ホワイトを放出。2022年にはイブ・ビスマをトッテナム、マーク・ククレジャをチェルシーに送り出し、2023年にはカイセドとマック・アリスターを放出した。しかし、今夏は大きな売却が起こらない可能性が高い。多くの選手は将来的に移籍するポテンシャルはあるが、断りがたい驚きのオファーがなければ、特筆すべき放出候補はいない」と現状を分析した。

そして、「2022-23シーズンにおいて日本人左ウイングの電撃的な軌跡が続いていたら、筆頭候補は三笘薫だった。足首と背中の負傷、さらに日本代表としてアジアカップに出場したことが、プレミアリーグでの出場を38試合の半分にとどめた。背中の問題により2月からは試合にも出られなかった。新監督の下で三笘が負傷前の状態に戻れば、1月か2025年の夏の移籍市場では、27歳に対する関心が高まるだろう」と、復帰後の半年のパフォーマンス次第では、冬の移籍市場での移籍もある可能性を伝えた。

現在は負傷からの復帰に向けて取り組んでいる三笘だが、ブライトンにとっても、ビッグクラブにとっても復帰後のパフォーマンスは気になるところだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)

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