小学校1年生でも知っている漢字、「小」と「火」。このふたつを並べたら…あれ?意外と読めない!?そんな読めそうで読めない漢字をご紹介する漢字クイズのお時間です。
【小火】の読み方知ってる?
「小さい火」と書くこの言葉。もちろん「こび」でも「しょうひ」でもありませんよ。
この言葉の語源について、「気のきいた江戸っ子のものの言い方で、小さくてすんだという喜びの形容に、こんな言葉を持ってきて笑わせたのがはじめだろうと思います」と民俗学者である柳田国男氏が著書の中で述べています。
それでは、江戸っ子風にヒントを。
「てやんでぇべらほうめ!ぼやぼやしてたら大火事になっちまうよ!」
…もう、わかりましたね?
【小火】の読み方の正解は…
=「ぼや」でした!
『大きくならないうちに消し止めた火事。小さな火事。』という意味の「小火」。「しょうか」とも読むことができますが、その場合『小さな火。ごく一部だけの火事。』という意味ですので、「ぼや」とは少し意味合いが異なります。
前述の柳田国男氏によると、「小火は、元々焚き付けにするような細い木の枝に、すすきや笹のまじったものの呼び名で、これらが燃え上がる様を小火と形容したのであろう」とのことですよ。
まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)、消防雑学辞典(東京消防庁)