大谷翔平が自ら「終焉宣言」 水原問題の節目から一夜…衝撃15号が「有言実行」

15号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

前日に元通訳の水原被告が罪を認め、大谷は声明を発表

■パイレーツ ー ドジャース(日本時間6日・ピッツバーグ)

ドジャースの大谷翔平投手が、自らのバットで事件に終止符を打った。5日(日本時間6日)に敵地で行われたパイレーツ戦で、5試合ぶりとなる15号2ラン。前日には元通訳の水原一平被告が罪を認め、大谷は声明を発表。「この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思ってます」。その言葉通り、衝撃アーチでつらい記憶を振り払い、鮮やかな再出発を果たした。

7点を追う3回2死一塁の場面だった。敵地のファンからブーイングが沸き起こる中、強烈な打球は中堅方向へ。打った瞬間、大谷はほとんど動かず確信。初見参となったピッツバーグのPNCパークで、バックスクリーンに軽々と放り込んだ。自らが持つ日本人最多記録を更新する27球場目のアーチは、打球速度105.6マイル(約169.9キロ)、飛距離415フィート(約126.5メートル)を計測した。

シーズン開幕から、グラウンドの外が騒がしい日々が続いてきた。前日4日(同5日)には、水原被告が米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に出廷し、銀行詐欺と虚偽の税務書類作成の罪を認めた。それを受け、大谷は声明で「捜査が完了し、罪も全て認められた今、私及び家族に取っても重要な終結を迎えることができました」と胸をなでおろした。

グラウンドでは決して表情に出さない二刀流も「これは僕にとっても非常に複雑で困難な時期でした」とも。大きな区切りを迎え「これからもこのチームの一員として少しでも勝利に貢献できるよう集中して行きたいと思っております」と気持ちを新たにしていた。

自らの言葉通り、有言実行の再出発弾にファンは感涙。SNS上では「大谷さんの『終止符を打ち、前に進む時期』って言葉が、すごい心に響いた……」「大谷翔平選手からの終焉宣言」「有言実行、前に進んだ」などとコメントが寄せられていた。(Full-Count編集部)

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