佐賀県唐津市で、家畜伝染病の「豚熱」に感染した野生のイノシシが見つかりました。
これまでに豚への感染は確認されていないということです。
6日午前9時から佐賀県庁で豚熱対策会議が開かれ、先月30日と今月3日にいずれも唐津市東山で捕獲された野生のイノシシ2頭が、豚熱に感染していることが確認されたと報告されました。
佐賀県では去年8月、唐津市の2つの養豚場で52年ぶりとなる豚熱の感染が確認され、1万頭あまりの豚が殺処分されています。
佐賀県によりますと、今のところ養豚場の豚への感染は確認されておらず、また、去年9月以降、定期的に豚へのワクチン接種を行っているため、養豚場での感染リスクは低いとしています。
佐賀県は今後、捕獲した野生のイノシシへの検査を強化するとともに、経口ワクチンを散布して感染の拡大を防ぐ方針です。