中国開銀、エジプト国民銀行と10億ドルの融資協定締結

中国開銀、エジプト国民銀行と10億ドルの融資協定締結

建設が進むエジプト新行政首都の中央ビジネス区(CBD)。中国建設大手・中国建築集団のエジプト子会社、中建エジプトが建設を請け負った。(2023年9月11日撮影、カイロ=新華社配信)

 【新華社北京6月6日】中国国家開発銀行(中国開銀)は5月29日、エジプト国民銀行(NBE)と総額10億ドル(人民元3億ドル相当を含む。1元=21円、1ドル=約156円)の融資協定を締結した。融資した資金はエジプトの中小企業などの発展支援に用いられる。今回の協定締結は中国開銀が3500億元分の人民元建て融資枠を活用し、「一帯一路」共同建設における両国間協力の深化を支援する一つの実践例となっている。

 中国開銀は長年にわたってエジプトとの協力を重視し、金融やインフラ、製造業、産業パーク、中小企業発展などの分野で両国間協力が常に大きな成果を収められるよう力を尽くしてきた。4月末時点でエジプト向け融資実行額は累計77億ドル、子会社の中国・アフリカ開発基金を介するエジプト向け投資は4億2900万ドルに上る。エジプト中央銀行(CBE)への140億元の融資、エジプトの銀行に対するアフリカ中小企業支援特別融資、500キロボルト送電線建設、中国・エジプトTEDAスエズ経済貿易協力区などの事業も重点的に支援した。

 NBEはエジプトで長い歴史を持ち、資産規模が最も大きい国有商業銀行で、アフリカ2位の銀行でもある。中国開銀は2012年以降、6回にわたって信用供与を行い、累計25億ドルを融資し、エジプトの中小企業やインフラなどの分野の重点事業を支援している。

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