大記録達成も…ソン・フンミンが“レジェンド”を拒むワケ。アンジェ就任で思い出した童心「ゲームに楽しさをもたらしてくれた」

トッテナムの絶対エース、ソン・フンミンが自身の肩書について語った。英メディア『football.london』が6月5日付けで伝えている。

来月8日に32歳の誕生日を迎える韓国代表FWは、相棒のハリー・ケインがバイエルン・ミュンヘンに移籍した今季も、変わらずゴールを量産。17発を叩き込み、プレミアリーグ通算7人目となる8年連続二桁得点を達成した。

輝かしい個人記録を築く一方で、チームタイトルの獲得はいまだゼロ。ケインが去ったのもそれが大きな理由だと考えられている。

ソン・フンミンは、歓喜の瞬間を迎えるまではレジェンドと呼ばれたくはないという。

「この素晴らしいクラブでもうすぐ10年になる。正直言って、信じられないような旅だった。一緒にプレーした選手や監督には本当に助けられたし、その過程でたくさんの思い出とリスペクトを与えてくれた。

僕はまだ何かを成し遂げたい。このクラブで僕がレジェンドかどうかを決めるのは僕じゃない。僕は自分をレジェンドとは呼ばないよ。ここで何かを勝ち取りたいし、そのために全力を注いでいるからね。この監督とチームには明るい未来があると思う。だから成長し続けないと。この素晴らしいクラブを去る時が来たら、みんなが僕をレジェンドと呼んでくれるよう願っているよ。それは本当に名誉で、ありがたいことだ」

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飽くなき向上心を持つキャプテンはまた、今季から共闘するアンジェ・ポステコグルー監督に言及。「アンジェはゲームに楽しさをもたらしてくれた。まるで子どもの頃、試合が好きでプレーしていた時のようだ。あまり考えすぎず、ただ好きなことを楽しむんだ」と大きな満足感を示した。

「彼はいつも正しいメッセージと教訓を伝えてくれる。人間として、彼はとても家族思いで、それをグループに持ち込んでいる。チーム全員をとても大切にしてくれているんだ。一緒に仕事ができて、とてもとても嬉しいよ。

エキサイティングなフットボールをするのはグッドだ。ただ、アンジェのスタイルを心から信じないと。まだ最初のシーズンだ。大きな一歩を踏み出せたはずだが、まだまだ改善の余地は大きい。可能な限り強力な方法で前進するために、ポジティブな点に目を向けなければならない」

ポステコグルー体制1年目は、スタートダッシュに成功し、首位を走るも徐々に失速。最終的には5位で終わった。ソン・フンミンにとっては節目の加入10年目となる来季こそ、2007-08シーズンのリーグカップ以来のタイトルを掴めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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