南ア与党、挙国一致内閣を検討 第2党など抵抗も

Nellie Peyton Wendell Roelf

[ヨハネスブルク 5日 ロイター] - 先週の総選挙で過半数割れとなった南アフリカの与党「アフリカ民族会議(ANC)」は5日、挙国一致内閣樹立を検討していると明らかにした。ただ、第2党の「民主同盟」(DA)が小規模政党を含む政権には加わらないと表明するなど抵抗に遭っている。

ANCは親ビジネス路線のDAや急進左派「経済開放の闘士」(EEF)など5党と協議しており、ANC全国執行委員会が6日に選択肢を協議するという。

新たな下院の議席数は定数400のうちANCが159、DAが87、ズマ前大統領率いるポピュリスト政党「民族のやり」(MK)が58、EEFが39など。

DAの報道官はANCがMKやEFF、極右政党PAも含む全政党の政権を考えているなら合意はできないとし、「現時点でこれらの政党との政権には加わらない」と言明した。

EFFは挙国一致内閣に参加する用意があるかコメントを控えた。

ANC報道官はMKに接触したところ拒否されたものの、「われわれの扉は開いている」と述べた。ラマポーザ大統領の続投も強調し、政権参加の条件として退任を要求しないよう他党をけん制した。

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