「車中泊のメリット」最大活用! 愛用2年「カーサイドテント」キャンプ「実践レポ」

カーサイドテントを活用し、快適なキャンプライフを送ろう!(撮影:金子美也子)

小さい子どもがいると、夜泣きで周囲へ迷惑をかけてしまうことを心配して、テント泊を断念する人もいるだろう。そんな時は車内とテント、寝室を2つに分けて、周囲に音が漏れにくい車内に子どもを寝かせれば安心だ。

今回は実際にカーサイドテントを使用した筆者家族4人の実践レポと、メリットとデメリット、おすすめの使い方を紹介する。

■車内とテントが一体になるカーサイドテント

カーサイドテントは使い方いろいろ

カーサイドテントは、リビング・寝室・タープと幅広い使い方ができるのが魅力。また、普通のテントに比べて使用するポールの数が少ないため、簡単に設営できる。筆者使用のものは、車との連結部分は吸盤で取り付けるだけで、一人でも短時間で設営が可能だ。

また、雨天時の撤収の際は荷物を濡らすことなく、ギアを車に運び入れられることができる点も魅力と言える。

筆者使用のカーサイドテントは吸盤で車と連結する

■カーサイドテントのメリット

筆者が愛用している「コールマン Coleman カーサイドテント/3025」はインナーテント付きのため、寝室としても使用できる。約2年間実際に使用して感じたメリットは以下の2つ。

●家族構成によって寝室を分けられる

4人以上でキャンプをする場合、テントと車に寝室を分けると広々と寝ることができる。夜泣きが心配な小さい子どもは車内、大きい子どもはテントで寝るといった使い分けで、周囲を気にすることなく、また広さも十分に就寝できる。

また、昼寝が必要な乳幼児を車内で休ませても、中の様子が確認できるので大変ありがたい。ただし、夏の暑い時期は熱がこもらないよう、窓やドアを開けて風が通るようにしておこう。

●荷物の出し入れが楽

車にテントが連結しているので、荷物を取りに行く際の車とテントの移動もスムーズ。また、急な悪天候の荷物の避難にも便利で、特に雨天時の撤収では濡らさず荷物を車内に運び込めるので安心である。

■カーサイドテントのデメリット

工夫次第でさまざまな使い方ができる一方、車に連結するからこそ生じるデメリットも挙げておきたい。

●設営後に車の移動ができない

キャンプでは食材の追加や忘れ物などで、車で近くのスーパーやコンビニに買い出しに行くことがある。その際は、車とカーサイドテントの連結を解く問題が発生する。仮に連結を解いてカーサイドテントはそのまま残し、車を移動させたとしても、戻ってきたときは、元の場所に駐車させなければ連結できないため、なかなか難しい。

この問題を解消するためには、自立可能なカーサイドテントを選ぶか、一度設営したら移動しないよう入念な準備が必要だ。

●オートキャンプ場以外では使用できない

カーサイドテントは車に連結して使用するため、車の乗り入れができないキャンプ場では利用できない。また、車中泊を禁止しているオートキャンプ場もあるため、カーサイドテントを使用する際は必ず事前確認しよう。

■家族4人! カーサイドテントおすすめの使い方

カーサイドテントを活用して、車とテントで広々としたサイトを作る

筆者ファミリーは、夫・妻・長女5歳・次女2歳の4人家族。寝るときは、夫と長女がテント泊、筆者と次女が車中泊としている。

カーサイドテントにインナーテントを吊り下げるだけで寝室が完成
インナーテントを吊り下げた状態

次女は、夜中に普段と違う状況に泣きわめいてしまう可能性があり、遊び疲れて長女よりも早く就寝することを想定して寝室を分けた。

実際、次女は早々に就寝し、長女は夫と焚火を楽しんでから就寝した。寝室を分けることで、それぞれがキャンプの夜をゆっくり過ごせたのでよかった。

キャンプ場によってクワイエットタイムはさまざまだが、早く就寝したい場合、車内は周囲の音を遮断できるため、静かな環境で寝ることができる。

子どもにとってもいつもと違う車内がワクワクするのか、ご飯の準備や撤収時に車内で寝転んで休憩したり、遊んでくれたので大変助かった。

■カーサイドテントを使う際の注意点

カーサイドテントを使用する際の禁止事項や注意点を確認しておこう。

サイトに到着したら、ライトは消灯し、エンジンはOFFに。特に夕方以降は、各々のテントサイトで静かに過ごす時間のため、ドアを開閉する音でさえも耳障りになる場合も。できるだけドアの開け閉めの回数を減らすように心がけ、どうしても必要な時は周りのキャンパーに配慮しよう。

また、車のバッテリーが上がってしまうので、車内灯の長時間点灯には気を付けよう。

筆者使用のカーサイドテントは、日中はタープとして、夜はテントとして使い分けられるため、設営の手間を省きたい人や、荷物を少なくしたい人におすすめだ。

カーサイドテントを使って、自分たちにあったキャンプスタイルを見つけ、マナーを守りながら快適で楽しいキャンプをしよう。

●筆者使用「「コールマン Coleman カーサイドテント/3025」」

・価格:33,000円(税込)
・サイズ:本体:約330×325×210(h)cm、インナー:約300×250×185(h)cm
・素材:75Dポリエステルタフタ、68Dポリエステルタフタ、210Dポリエステルオックスフォード、スチール、FRP
・収納時サイズ:約φ23×73cm
・重量:約10kg
・定員:4~5人

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