子ども自治会発足 壱岐・芦辺地区で地域活性化へ 「自分ごと」として行動 長崎

ワークショップでやりたいことを話し合う子どもたち=壱岐市芦辺町

 長崎県壱岐市芦辺町の芦辺地区まちづくり協議会(國村勉会長)の「子ども自治会」が発足し、活動を始めた。子どもたちが自ら地域の「活性化策」を考え、実現に向けて取り組んでいく。
 子ども自治会の結成は、まちづくり協議会が子どもたちに提案した。「自分たちがやりたいことは自分たちで考えてやってみる」がコンセプト。小中高校生17人で構成する。
 子どもたちがさまざまな経験を積み、社会性を育むことが目的。家庭や学校で体験できないことに挑戦したり、年齢や立場の違う人の意見を聞いて新たな視点で考えたりすることを重視する。自分の役割に責任を持ち「自分ごと」として行動する姿勢を養う。
 最初の活動として5月26日と31日にワークショップを開き、子ども自治会でやってみたいプロジェクトについて、メンバーが意見を出し合い、発表した。
 プロジェクトの候補として、バスケットボールやバレーボールができる広場▽猫と触れ合えるカフェ▽海辺でのバーベキューやビーチバレー▽壱岐の魚を集めた水族館-など、今の地域にない6プランを選んだ。今後、LINE(ライン)での投票で三つに絞り、子どもたちの中からリーダーを決め、年内実現に向けて取り組みを進める。
 水族館づくりを提案した市立芦辺中2年の墨優仁さん(13)は「自分たちで一から考えることはなかったので面白い。みんなが喜んでくれるように頑張りたい」と張り切っていた。

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