青葉区 歴史を歩くガイド完成 寺社や史跡を巡る7コース 横浜市青葉区

青葉区内の寺社や史跡を巡り、歴史を学べるガイドブック「よこはま青葉の歴史を歩く〜7つの探訪コース〜」=上写真=が6月3日に発売された。区制30周年記念事業として区が発行したもので、担当者は「青葉区の歴史や魅力がギュッと詰まった本を片手に、まち歩きをしませんか」と呼び掛けている。

ガイドブックは限定2000部で700円。B5判の本文62ページ、フルカラー。内容は区内を流れる鶴見川水系(早淵川・鶴見川・恩田川)と大山街道を中心に選んだ7コースで、「早淵川源流域の谷戸道コース」「石川・荏田の古道のほとりコース」「鶴見川(谷本川)の用水とため池コース」「市ケ尾周辺の古代遺跡コース」「奈良・恩田の史跡コース」「田奈界隈の石造物コース」「青葉区域の大山街道コース」を掲載している。全コースとも4Kmから6Kmほどで、半日で歩ける距離。地図とともに寺社や史跡などを写真付きで説明している他、大山街道や鎌倉道、江戸時代の村々、石造物の解説、仏像の鑑賞ポイントなど、歴史探訪の基礎知識も収録されており、これから歴史を学び、まちを歩きたいと思っている人にも配慮している。

販売場所は青葉区役所1階売店、横浜市歴史博物館、有隣堂たまプラーザテラス店とセンター南駅店、横浜市役所3階市政刊行物・グッズ販売コーナー。

区長に完成報告

発売に先立ち、5月27日に制作に携わった編集委員会のメンバーが中島隆雄区長にガイドブックの完成報告を行った。

地域史研究家で、編集委員長を務めた相澤雅雄さんは、編集に際して新しい資料を踏まえて記述を盛り込み、従来の記述も資料に当たり直したと説明。「机上ではなく現地に何度も足を運んだ。コンパクトな本だが、自信を持って区長に報告できた」と振り返った。

報告を受けた中島区長は「体験し、感動を生み出す素敵なつくり。区民の皆さんに楽しんでもらえると期待している」と称え、相澤委員長は「散歩をして歴史を解き明かし、それを家族にも話してもらえたら。また、健康増進にも役立ててほしい」とPRしていた。

中島区長(左端)と編集委員会メンバー。区長の隣から杉林昇さん(「郷土の歴史を未来に生かす」青葉区郷土史の会)、横溝潔さん(地域史研究家)、相澤編集委員長、林浩一さん(横浜市青葉区郷土史の会)、富田俊玄さん(「郷土の歴史を未来に生かす」青葉区郷土史の会)

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