成瀬台のソーセージ店 「焼酎麹」でサラミ開発 町田市

新商品を手にする店主の吉岡さん

ドイツ製法手づくりハム・ソーセージの専門店クロイツェル(成瀬台2の16の2)はこのほど、新島酒蒸留所(東京都新島村)と共同開発した「焼酎麹発酵サラミ」を販売開始した。店主の吉岡学さんは「焼酎麹を使うサラミは初の試みではないか」と話す。

大学時代の同級生で、新島の蔵元・蒸留所を営む宮原淳さんと共同で、昨年秋から発酵技術を用いた食肉加工品の開発に試行錯誤してきたという吉岡さん。新島を訪れた際に蔵を見学し「焼酎の発酵に用いる大麦麹でサラミを作れないか」と考えたのがきっかけだという。試作を進めるなかで、豚肉のタンパク質を分解する酵素・プロテアーゼの活性が高いことや、味や香ばしさも優れていることを発見し今春、販売にこぎつけたという。「海外の技術を取り入れるだけでなく、日本のものとしても何か発信できないかと考えていた。国内の発酵技術は誇るべきもの。その可能性を広めていきたい」と意気込む。

父の日に

今月16日に迫る父の日に向け、同店では新島の島焼酎「嶋自慢」と「焼酎麹発酵サラミ」をセットで販売中。嶋自慢は飲みやすいマイルドな味わいの焼酎だといい、「相性は抜群。ドイツハム・ソーセージとともに、新たな食肉加工品も楽しんでもらいたい」と吉岡さんは笑顔を見せている。

購入・問合せは同店【電話】042・725・2231へ。

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