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江津市でこのほど、深海魚のリュウグウノツカイが生きた状態で見つかった。沖合の定置網にかかっていた。発見後、数時間で死んだが、しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)によると、生きた状態で見つかるのは珍しいという。
アクアスによると、3日午前9時半ごろ、定置網の漁船が江津港に帰港し、展示用の魚類提供を受けるためアクアスの職員が訪れた際、リュウグウノツカイの水揚げを発見した。水深45メートルの場所に仕掛けた網にかかっていたという。
見つかったのは全長1.595メートルで子どもとみられる。成魚は3~5メートルになる。尾びれの先端が無くなっていたが、ほぼ完全に近い状態だった。
リュウグウノツカイは生態が分かっていない魚種。赤く長い背びれが特徴で、太平洋側の水深800~千メートルに生息するとされる。アクアスでは年数回、目撃情報が入るが、死んだ場合が多いという。
アクアスは今後、標本などの活用を検討する。魚類展示課の永松麻里さん(35)は「潮の流れに乗ったことと、弱っていたことの双方が発見の要因だと思われる」と話した。