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日常に潜む危険を意識して、ケガや急病を防いで――。金沢区の老人福祉センター晴嵐かなざわで5月29日、金沢消防署員が予防救急に関する啓発を行った。
予防救急とは、救急車が必要となるケガや急病などを未然に防ぐこと。横浜市内における2023年の救急出場件数が25万件を超え過去最多となり、市消防局は今年度、各署を横断する形で「予防救急等推進プロジェクト」を立ち上げて啓発に取り組んでいる。今回の啓発は同プロジェクトの一環で、市老人クラブ連合会による講座「横浜シニア大学」の企画の一つとして実施された。
当日はケガの予防や熱中症・ヒートショックの要因と対策、身近な防災対策などについて、同署員が約30人の参加者に解説。昨年市内で65歳以上の人がけがをした場所の約半数を住宅が占めていたことから、「安全に感じる家の中にも、階段などけがにつながる危険性がある場所もある」と注意を呼び掛けた。参加した70代の男性は「日常生活の中に危険があると認識できた。自分も注意したい」と話した。
同局では今後、各区の消防署と連携して同様の啓発活動を進めていく。