子どもを中心に流行する「手足口病」の感染が拡大しているとして6日、滋賀県が県全域に、京都市も市内に警報を出した。いずれも発令は5年ぶりで、場面に応じたマスクの着用や、せっけんを使った手洗いなど対策を呼びかけている。
県によると、5月27日~6月2日の週に定点医療機関当たりの患者報告数が甲賀(9.5人)、東近江(5.67人)、草津(5.25人)の各保健所管内で5人を上回り、県全体の発令基準を超えた。
京都市でも同じ週の市内の小児科定点医療機関43カ所から報告された患者数平均が5.49人となり基準を上回った。
手足口病はウイルスが原因となり、夏場に流行する感染症。せきやくしゃみ、接触などで感染し、口の中や手のひら、足などに2~3ミリの水ほうが出現し、発熱を伴うこともある。まれに髄膜炎などの合併症が生じるという。潜伏期間は3~5日。
予防策として、手洗いや使用済みおむつなどの適切な処理、タオルを共用しないことなどが求められている。