「防災の要になる可能性も」県と県キッチンカー協会が災害発生時の避難所での炊き出し支援などについて協定締結【徳島】

6月6日、徳島県は災害発生時の避難所での炊き出し支援などについて、徳島県キッチンカー協会と協定を結びました。

県庁で行われた締結式には、県キッチンカー協会から中川和也代表理事ら4人が、県側からは後藤田正純徳島県知事らが出席しました。

協定では、県内で災害が発生した際、協会は県の要請に基づいて避難所でキッチンカーなどによる炊き出し支援を行うこととなっています。

炊き出しにかかる食材などの費用については、原則、県が支払うということです。

協会は、2024年1月能登半島地震の被災地に、県の要請を受ける形でキッチンカーを派遣、炊き出し支援を行いました。

今回の協定はこうした実績を踏まえ、県内で災害が発生した際にも円滑に炊き出し支援ができるよう結ばれました。

(徳島県キッチンカー協会 中川和也代表理事)

「災害があった時、キッチンカーの中、電気やガスが止まったとしても、プロパンガス発電機で調理機械を使用し、炊き出しが行うことができる。(キッチンカーは)防災の要になりえる」

後藤田知事は、平時はイベントなどで地域の活性化に貢献してもらい、災害時には、被災者の支援についてともに協力していければと話しました。

県キッチンカー協会は、災害時に空腹を満たすだけでなく、温かい食事を提供することで、被災者が元気を取り戻せるよう支援していきたいとしています。

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