キヤノンら3社、放送文化基金賞(放送技術部門)を受賞。プロ野球中継でボリュメトリックビデオ技術を用いた映像体験を実現

キヤノン株式会社、日本テレビ放送網株式会社(以下:日本テレビ)、株式会社読売新聞東京本社は、公益財団法人 放送文化基金の第50回「放送文化基金賞」(放送技術部門)を共同で受賞した。

日本テレビが制作するプロ野球中継において、ボリュメトリックビデオ技術を活用した革新的な映像体験を実現した技術・工夫が評価され、今回の受賞に至った。

ボリュメトリックビデオ技術を活用したリプレイ映像の配信や番組演出を実現

ボリュメトリックビデオ技術とは、100台規模のカメラで同時撮影した画像から、空間全体を3Dデータ化する技術だ。空間内をあらゆる位置・角度から捉える自由なカメラワークで、通常のカメラでは撮影できない視点の映像を作成し、これまでにない映像体験を可能にする。撮影から映像生成までをリアルタイムに行うことができるキヤノンならではの特長を生かして、現在、スポーツ中継や音楽のライブ配信など、幅広い用途で活用されている。

キヤノン、日本テレビ、読売新聞東京本社によるボリュメトリックビデオ技術を活用したプロ野球中継の取り組みは、東京ドームで開催された読売ジャイアンツの試合を対象に、2023年シーズンは全試合で実施した。

まるでグラウンド内に入り込んだかのような選手目線の映像や、ファインプレーの瞬間に時間を止めて上下左右を自由に回り込むようなハイライト映像など、通常のカメラでは決して撮影できない革新的な野球中継を実現。また、今シーズンには、視聴者がスマホやVRゴーグルを通して、キャッチャーや一塁などの視点から、迫力ある中継映像を視聴できる施策を実施した。

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