「正直赤字です」野口英世博士、20年間ありがとう!ゆかりの宿で1泊1000円キャンペーン 電話が「鳴りっぱなし」福島

20年ぶりの紙幣の切り替えで、福島県猪苗代町出身の野口英世博士が描かれた千円札が変わるまで1か月を切りました。地元の宿泊施設では、別れを惜しんで破格の費用で宿泊できるキャンペーンを始めました。宿泊費はひとり1000円です。

2004年に発行された野口英世の千円札。当時、猪苗代町では、そっくりさんもお祝いに加わり、大いに沸きました。あれから20年。千円札は野口英世から細菌学の恩師にあたる北里柴三郎にバトンタッチ。猪苗代町では別れを惜しんで驚きの企画が始まりました。

小枝佳祐記者「こちらのホテルでは、野口英世ありがとう感謝キャンペーンということで、一泊1000円と書かれています」

猪苗代湖畔にあるレイクサイドホテルみなとやでは、6月6日から期間限定で、通常一泊1人9900円の料金がなんと1000円に。

レイクサイドホテルみなとや・渡部英一社長「20年間、野口英世ご苦労様ということで、感謝を込めて1泊1000円の企画を始めました」

予約開始「電話が鳴りっぱなし」

みなとやは、野口英世が一時帰国した時に村をあげての歓迎会が開かれたゆかりの宿で、千円札として世に出た20年前も同じ企画を行いました。4日から宿泊の受付を始めましたが、すでに大きな反響が。

渡部社長「電話が鳴りっぱなしで、ほぼ半分以上、予約が入りました」

県内を中心に、すでに80件ほどの予約の申し込みがありました。

渡部社長「正直赤字です、はい。色々な観光を巡ったり、記念館、改めて野口英世の偉業を再認識していただけたらなと思っております」

慣れ親しんだ野口英世の千円札、別れを惜しむ1か月になりそうです。



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