ゴルフ場がイヤだった時松隆光 4位発進は「久しぶりでちょっと怖かった」

久々の好発進(撮影/高藪望)

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日(6日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)◇晴れ(観衆2559人)

3番(パー3)で6m前後を入れて3連続バーディ。ギャラリーからの歓声にゆっくり手を上げて応えたが、「久しぶりだから、ちょっと怖かった」と時松隆光は振り返った。

「67」の4アンダーをマーク。初日4位は今季自己ベストの滑り出しだが、「たまたま…ですかね」と素直に喜べない。スタートの3連続も、1番はラフからの2打目がピンに当たって“OK”についてバーディ、2番はティショットがカート道で跳ねてフェアウェイに戻るラッキーがあった。

6番(パー5)では30ydからのチップインイーグルもあったが、「こんなにうまくいって良いんですか…?」と上がっていく順位に反して不安は募った。

最近、ちょっと笑顔が減った?(撮影/高藪望)

「ゴルフ場に来るのもイヤになっていた」と、原因不明の不調は昨年始まった。昨季は予選通過が14試合にとどまり、2018年5月の「関西オープン」以降ツアー4勝目には届いていない。

今季は5試合を終えて予選落ちが2度、最高位は「中日クラウンズ」の44位。1桁台の順位で初日を終えたのは、首位発進を決めた昨年の「ANAオープン」(16位)以来だった。

久々の好スタートに戸惑いながら、国内メジャーでの好発進で少しだけ自信も湧いてきた。「少しでも“迷路”から抜けられるように。あしたから、少し楽しみになってきたら良いなって思っていますけど」。コースに向かう足取りが、少し軽くなるかもしれない。(茨城県笠間市/谷口愛純)

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