【阪神】西勇輝が痛恨のWエラー「勝ちたい気持ちがミスにつながった」と反省しきり

一塁へ悪送球する西勇輝

阪神・西勇輝投手(33)が、痛恨の失策を悔やんだ。6日の楽天戦(甲子園)に先発。6回100球を投げて、4安打4失点(自責2)で今季3敗目を喫した。

自らの適時打で1点差に迫った直後の4回に、まさかのプレー飛び出した。二死二塁から迎えた打者は、昨季両リーグ最多29個の内野安打を記録した7番・小深田。打球は西勇の前に跳ねるゴロとなったがうまく捕球できず、さらには一塁へ悪送球…。ボールが一塁ファウルゾーンを転がる間に二走・鈴木が生還した。

捕球と送球のダブルエラーが記録され、思わずグラウンド上にヒザをつきながら、唇をかんだ背番号16。「あのミスを防げたらよかったなと…。自分が焦ったというか、打球が変わったのを反応できなかった。やっぱりチームが勝ちたいという気持ちがミスにつながったなと」と反省しきりだった。

なおも二死二塁となり、岡田監督は8番・太田の場面で申告敬遠を選択。投手・藤井との対決を選択したが、6球目の141キロ直球を右前に運ばれ、この回2点を奪われた。2019年にはゴールデン・グラブ賞に輝き、フィールディングに定評のある右腕にとって悔しいプレーとなったが、シーズンはまだ80試合以上残っている。「こういう流れを次は断ち切れるように、バッターの方に流れが向くように投げていきたい。次に向けて頑張ります」と前を向いた。

チームはこの日も4安打と打線の低空飛行が続き、1―4で完敗。今季初の同一カード3連敗を食らい貯金0となったが、リーグ3位は変わらず。大山、佐藤輝ら主力の不在で苦しい戦いは続きそうだが、何とか巻き返しを図りたいところだ。

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