【日本人選手の月刊通信簿5月 打者編】日本人打者にとっては受難の月 大谷の評価は?

日本人選手は5月にどのような活躍を見せてくれたのか、それぞれの選手の成績を振り返り、独断と偏見で通信簿としてA~Eの5段階で評価をしてみた。まずは4人の打者から。故障から復帰した鈴木は? 3~4月に絶好調だった大谷の5月の評価は?

現地時間5月4日、沖縄生まれのデーブ・ロバーツ監督を抜き、日本生まれのドジャースの選手として、球団歴代最多本塁打を記録した大谷翔平。4月末から5月4日までの週間MVPを受賞し、日本人選手最多となる8度目の受賞を飾った。

大谷翔平(ドジャース) GRADE:A
打率.312 本塁打7 打点19 盗塁8 OPS.976

5月6日のマーリンズ戦で3試合連続本塁打&複数安打で、本塁打、打率ともに両リーグトップに立った大谷。5月に入ってからの10試合で打率.447、本塁打5、打点11、OPS1.262と絶好調だった。そんな大谷に、16日のレッズ戦でアクシデントが起きた。1回に四球で出塁後、牽制球が左太ももを直撃して打撲。その後も休みなくプレーを続けたが、16日以降は打率.196、本塁打2、打点8と、その影響は明白だった。しかし、5月のトータルでは打率と盗塁はリーグ5位、本塁打はトップタイ、打点は5位、そしてOPSは2位と、残した成績は『さすが大谷』の一言。そんな大谷の5月もA評価が相応しいだろう。

鈴木誠也(カブス) GRADE:C
打率.219 本塁打2 打点6 盗塁2 OPS.604

4月中旬に右脇腹を痛めてIL(故障者リスト)に入ったまま5月を迎えた鈴木。復帰戦となった5月11日はポール・スキーンズがメジャー初先発となったパイレーツ戦で、3打席目に内野安打、雨天中断後も安打を放ち、マルチ安打を記録した。15日のブレーブス戦では、約1ヶ月ぶりのアーチ。23日からは8試合連続安打もマークしたが、鈴木の実力を考えると、まだまだ本領発揮とまでは言えないだろう。

ラーズ・ヌートバー(カージナルス) GRADE:C
打率.275 本塁打4 打点12 盗塁1 OPS.845

キャンプで肋骨を骨折し、4月12日に開幕を迎えたヌートバー。5月に入ると、5日から4試合連続安打を記録し、11日と25日には1試合3安打をマーク。しかし、29日のレッズ戦でスイングを途中で止めた際に左わき腹に痛みを感じ、再びIL入りが発表された。復帰までは3~4週間かかる見込み。徐々に調子を上げていただけに、この離脱は最下位から順位を上げてきているチームにとっても大きな痛手だ。

吉田正尚(レッドソックス)出場なし

4月28日のカブス戦、打席で左手親指の付け根を痛めて途中交代。5月1日からILに入った。29日から打撃練習を再開しており、復帰は間もなくとみられている。

日本人打者にとっては、何かと怪我の影がついてまわった5月。とはいえ、5月の後半には怪我が癒えたり、調子を戻したりしている選手もいるだけに、6月の活躍が楽しみだ。そして何と言っても、6月は「ミスター・ジューン(6月男)」こと、大谷の大爆発が今年も見られるかもしれない。6月の活躍はオールスター・ゲーム選出にも大きく関わるだけに、日本人打者の活躍に大いに期待したい。

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