現場全体で状況共有 新規着工者集め講習会 新宿労基署

東京・新宿労働基準監督署(雨森哲生署長)は5月28日、新規着工を予定する建設業向けの安全講習会を開催した。立石治健康安全課長は冒頭で「昨年管内で発生した死亡労働災害5件のうち、3件が建設業。工期終了まで無災害となるよう対策をお願いしたい」と呼び掛けた(写真)。

健康安全課の担当者から、死亡災害の事例を挙げて防災対策を解説した。昨年9月には、管内で高さ4メートルの開口部から墜落する災害が発生。原因として、墜落防止措置の未実施や、施工管理者の業務経験が浅く、危険感受性が乏しかったことを挙げた。手すりを確実に設けるほか、「新たに入場した人や経験の浅い人に、現場の状況共有を随時行ってほしい」と注意喚起した。

© 株式会社労働新聞社