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2024年6月6日、北中米ワールドカップのアジア2次予選でミャンマー代表と戦った日本代表が5-0と勝利した。立ち上がりから一方的に攻め込み、前半だけで2点リードと、ある意味理想的な試合展開だった。
ただ、あえて厳しい見方をすればセットプレーの工夫のなさは改善すべきだ。久保建英(ミャンマー戦で出番はなかった)がいればまた違っただろうが、いずれにしてもミャンマー戦のそれにゴールの匂いはしなかった。コーナーキックは単調そのもので、ワールドカップのアジア最終予選に向けて懸念材料に映った。
そして、もうひとつ見逃せなかったのが、2−0で迎えた70分の決定機逸だ。至近距離からの前田大然のシュートがGKに阻まれたシーンである。その後ミャンマーに少し攻め込まれた場面があった点を踏まえれば、70分の時点でトドメをさすべきだった。
最終的には5-0。結果が全てのワールドカップ予選なのだから、このスコアに文句をつけるつもりはない。むしろアウェーできっちりと完封勝利できた点を褒めるべきだろうが、とはいえワールドカップ出場を決めたわけではない。最終予選を睨めばセットプレーの質、さらに最終局面でのクオリティ向上に向けて突き詰める作業をすべきだ。
ミャンマー戦のような試合ではネガティブな要素が見えにくくなるが、勝ったゲームだからこそ、上手くいかなかった部分に冷静に目を向けるのも大事だろう。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)