米国株式市場=S&Pとナスダック小反落、米雇用統計控え

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が小反落して取引を終えた。米雇用統計の発表を控え、前日に付けた過去最高値から後退した。ダウ工業株30種は小幅続伸した。

S&P500とナスダックは序盤に取引時間中の最高値を更新する場面もあったが、その後ハイテク株への売りに押されて下落した。

公益事業や工業も軟調だった。一方、一般消費財やエネルギーは上昇した。

半導体大手エヌビディアは約1.2%安。前日に時価総額で米アップルを抜いて世界2位に浮上していたが、この日は再び3位に後退した。

市場では7日発表の米雇用統計に注目が集まる。6日発表された週間の新規失業保険申請件数は前週比8000件増の22万9000件。ロイターがまとめたエコノミスト予想は22万件だった。

ベル・カーブ・トレーディングのチーフ市場ストラテジスト、ビル・ストラズッロ氏は、前日に株価が大きく上昇したこともあり、きょうは雇用統計前のポジション調整が見られたと指摘した。

ゲーム販売のゲームストップは47%急騰。2021年のミーム株ブームの火付け役とされる「ロアリング・キティ」ことキース・ギル氏が7日にライブストリームを行うと投稿した。

スポーツ衣料品大手ルルレモン・アスレティカは4.8%高。前日発表した第1・四半期(2―4月)の利益と売上高が市場予想を上回った。

中国の電気自動車(EV)メーカー、蔚来集団(NIO)の米上場株は6.8%下落。四半期決算が赤字となったことを嫌気した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.05対1の比率で上回った。ナスダックでは1.41対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は約104億株。直近20営業日の平均は127億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 38886.17 +78.84 +0.20 38825.40 39004.16 38735.99

前営業日終値 38807.33

ナスダック総合 17173.12 -14.78 -0.09 17204.87 17235.73 17123.59

前営業日終値 17187.91

S&P総合500種 5352.96 -1.07 -0.02 5357.80 5362.35 5335.36

前営業日終値 5354.03

ダウ輸送株20種 15071.11 -42.74 -0.28

ダウ公共株15種 929.09 -5.50 -0.59

フィラデルフィア半導体 5301.68 -45.76 -0.86

VIX指数 12.58 -0.05 -0.40

S&P一般消費財 1451.47 +13.96 +0.97

S&P素材 569.34 +0.48 +0.08

S&P工業 1031.70 -6.21 -0.60

S&P主要消費財 833.01 +2.94 +0.35

S&P金融 685.65 +0.02 0.00

S&P不動産 239.53 +0.46 +0.19

S&Pエネルギー 686.66 +3.78 +0.55

S&Pヘルスケア 1701.64 +5.55 +0.33

S&P通信サービス 303.81 +0.64 +0.21

S&P情報技術 4116.19 -19.37 -0.47

S&P公益事業 356.91 -3.72 -1.03

NYSE出来高 8.71億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38635 - 125 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 38635 - 125 大阪比

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