日韓戦は最終予選で実現するのか。韓国メディアからは「最後の中国戦にも勝たなければ日本やイランと同組になってしまう」と本音も【W杯予選】

現地6月6日、北中米ワールドカップ・アジア2次予選で韓国代表は敵地でシンガポールと戦い、7-0の大勝を飾った。これで通算4勝1分けとなり、グループCの首位突破が確定。1試合を残し、最終予選へと駒を進めた。

【PHOTO】韓国No.1美女チアリーダー、キム・ハンナの“ドッカン悩殺ショット”を厳選でお届け!

すでに最終予選行きを決めていた日本は同日、アウェーの地でミャンマーを5-0で下して5連勝。となると気になるポイントのひとつが、アジア最終予選で“日韓戦”が復活するのか否かだ。同組となって対戦が実現すれば、1998年フランス大会の最終予選以来、実に27年ぶりとなる。

最終予選には2次予選から18チームがエントリーし、3つのグループに振り分けられる。3チームずつポット1~6に配分され、6月27日にクアラルンプールでの抽選会で顔ぶれが決まる予定だ。

ポット分けの指標となるのは、6月20日に更新されるFIFAランキングで、日本(18位)とイラン(20位)はポイント数からすでにポット1が確定。その後、現時点での最終予選進出組では韓国(23位)、オーストラリア(24位)、カタール(34位)、サウジアラビア(53位)、イラク(58位)、ウズベキスタン(64位)、UAE(67位)、ヨルダン(71位)、オマーン(77位)、バーレーン(80位)、パレスチナ(93位)と続く。

ポット1の3番手は韓国か、それともオーストラリアか。前者なら日韓戦はまたしても実現せず、後者ならば抽選で同居する可能性がある。ここで興味深いのは、前回(4月)のFIFAランキングで両国のポイント数が肉薄していた点。韓国が1563.99ポイントなのに対して、オーストラリアは1563.93ポイントと、わずか「0.06ポイント」しか差がないのだ。

韓国全国紙『スポーツ朝鮮』はこの事実を重視している。「ソン・フンミンやイ・ガンインら欧州組は長いシーズンを戦って疲れが溜まっているが、シンガポールに勝利しても休める暇はない。最終戦の中国戦にも勝って2連勝を飾り、FIFAランキングのポイントを稼ぎ、アジア3位の座をキープしなければならないからだ」と論じる。

面白いのは最終節を前にしたグループCのシチュエーションだ。第5節で2位争いを繰り広げる中国とタイが1-1のドローを演じた。これによって2位・中国が勝点8(得失点差+1)で、3位・タイが勝点5(得失点差-2)に。最終節は中国がアウェーでの韓国戦、タイがホームでの最下位・シンガポール戦だ。中国は韓国戦で引き分ければOKだが、前述の通り、韓国はポット1に入るためには勝利が必須条件となっている。ちなみにオーストラリアの最終戦の相手はグループ2位を確定させているパレスチナで、こちらもホームゲームとはいえなかなかの難敵だ。

『スポーツ朝鮮』は「最後の中国戦に勝たなければ第1シードを失ない、最終予選で日本やイランと同じ組になってしまうかもしれない。今大会からアジアは8・5枠に拡大され、ポット1に入れなくても11大会連続の本大会出場は問題ないかもしれないが、プライドの観点からもアジア3位の座はやはり守るべきだ」と記している。

今冬のアジアカップで目の当たりにしたのは、中堅・弱小と見なされていた各国の驚異的な成長ぶりだった。はたして6つのポット分けがどのような国々となり、最終予選の3グループがいかなる組合せとなるのか。大注目の抽選会を経て、最終予選は今年9月5日に開幕する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集

© 日本スポーツ企画出版社