JA横浜保土ケ谷支店の金山泰之さんが特殊詐欺防ぎ、保土ケ谷警察が感謝状贈呈 横浜市保土ケ谷区

本田署長(左)から感謝状を受け取る金山さん

JA横浜保土ケ谷支店の職員・金山泰之さんが高齢女性を狙った特殊詐欺を未然に防いだとして、保土ケ谷警察署(本田悦二郎署長)から感謝状を受け取った。

5月7日正午ごろ、保土ケ谷区内在住の80代女性の自宅にJAバンクを騙る男性から「(女性の)通帳が今日中に使えなくなる。キャッシュカードを東京駅まで持ってきてほしい」という電話があった。

女性が東京駅まで持って行くのが難しい旨を伝えると、男性は使っている銀行口座や家族構成について質問。今度は別の待ち合わせ場所を指定してきたという。女性はこの時点で話に違和感を感じ、保土ケ谷支店に電話で事実関係を確認することにした。

同店の金山さんが電話で対応。女性から一連の話を聞いた上で特殊詐欺を疑い、警察に相談するように提案した。その後、女性が警察に通報し、駆け付けた警察官の調べで女性が騙されていることが分かった。

保土ケ谷署は金山さんが機転を利かせた対応で女性を詐欺から守ったとして、5月21日に感謝状贈呈式を実施。本田署長が金山さんに感謝の気持ちを伝え、感謝状を手渡した。金山さんは「お客さまが詐欺被害に遭わないように目を配っている。世間話の中でも詐欺に気を付けるように呼び掛けたい」と話した。

同署によると、区内で今年発生したオレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害件数は18件、被害額は約2300万円(5月末時点、いずれも暫定値)となっている。

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