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Doina Chiacu Nandita Bose
[ワシントン 6日 ロイター] - 米大統領選で再選を目指すバイデン大統領が、トランプ前大統領を支持しない共和党員を選挙陣営に起用している。陣営幹部が6日明らかにした。
陣営は既に、トランプ氏を声高に批判してきたアダム・キンジンガー前下院議員(共和党)の首席補佐官だったオースティン・ウェザーフォード氏を採用した。同氏は共和党の全国組織で幹部を務めている。
陣営幹部はウェザーフォード氏起用の狙いについて「ドナルド・トランプ氏が勝利して二期目に入ることが、この国にとっていかに危険かが分かっている無党派層及び穏健派共和党員への働きかけを強めるため」だと説明した。
バイデン、トランプ両氏の陣営はいずれも、共和党の大統領候補者指名争いから撤退したニッキー・ヘイリー元国連大使の支持者を自陣営に呼び込むために奔走していたが、ヘイリー氏自身はこのほど、11月の選挙でトランプ氏に投票すると述べた。
バイデン氏陣営はヘイリー氏の支持者らと会合を持つと同時に、こうした票を取り込むために「7桁台の広告費」を投じていると陣営幹部は述べた。
トランプ氏は自身を支持しない共和党員のことを「RINO(Republicans in Name Only=名ばかりの共和党員)」だと批判している。
大勢の共和党員が大統領選で民主党候補を支持した前例はほとんどない。