米地裁、バノン被告に刑務所への出頭命令 議会侮辱罪で

Andrew Goudsward

[ワシントン 6日 ロイター] - 米首都ワシントンの連邦地裁は6日、2021年の米連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会の召喚状に従わなかったとして議会侮辱罪で禁錮4月を言い渡されたスティーブ・バノン被告に、7月1日までに刑務所に出頭するよう命じた。同被告はトランプ前大統領の元首席戦略官。

トランプ氏がバイデン大統領と対戦する11月5日の大統領選へ向けて重大な局面を迎える時期に、バノン被告は服役中となる可能性が高い。

バノン被告は、下院特別委が召喚状で命じた証言や資料提出を拒否したため、22年に地裁から禁錮4月などの量刑を言い渡された。同被告は控訴したが、連邦高裁が先月に訴えを退けた。

バノン被告は地裁前で記者団に、裁判所は「(トランプ氏を熱烈に支持する政治運動の)MAGAをつぶそうとしている」と述べ、連邦最高裁に上訴する意向を示した。

同様に議会侮辱罪で有罪となったトランプ前政権の大統領補佐官ピーター・ナバロ被告は既に連邦刑務所で服役している。バノン被告が服役すれば、トランプ前政権の高官で2人目となる。

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