女性を無差別に暴行した元ボディビルダー…韓国検察「懲役2年は軽い」と控訴

韓国で「車を移動してほしい」と要求した女性に暴行を加え、肋骨を折った元ボディビルダーに実刑が言い渡されたが、検察は量刑が低いとして控訴した。

5日、インチョン(仁川)地検公判訟務2部は最近、暴力行為等処罰に関する法律上の共同傷害などの容疑で懲役2年の実刑判決を受けた元ボディビルダーのA被告(39)への1審判決を不服とし、裁判所に控訴状を提出したと明らかにした。

検察は「被告人は被害者の正当な要求にも言い争いをし、重傷を負わせた。被害者に唾を吐くなどの侮辱的な行為もためらわなかった」と説明した。

続いて「被害者は依然として厳罰を嘆願している。1審が宣告した刑は軽く、より重い刑が宣告されなければならない」と控訴理由を明らかにした。

これに先立ち、検察は先月1日に開かれた結審公判でA被告に懲役3年6か月を求刑した。

A被告はこの日まで控訴をしなかったが、検察が控訴したことで、2審の裁判も仁川地方裁判所で開かれる予定になっている。

A被告は昨年5月、仁川市ナムドン(南洞)区にマンションの商店街駐車場で、30代の女性Bさんを拳と足で殴り、けがをさせた容疑で起訴された。

Bさんは、自身の車をA被告の車が塞いでいるので移動してほしいと要求すると暴行を受け、肋骨が折れるなど、全治6週間の診断を受けた。

A被告は昨年、警察の捜査時に裁判所で拘束令状が棄却され、在宅起訴の状態で裁判にかけられたが、先月31日に1審で懲役2年を言い渡され、事件発生から約1年ぶりに法廷で拘束された。

事件現場に一緒にいたA被告の妻も昨年、共同傷害の容疑で一緒に刑事立件されたが、妊娠中の状態で警察の調査を受けなかった。警察はA被告の妻が出産した事実を最近確認したため、近いうちに召喚して調査する方針だ。

なお、元ボディビルダーのA被告は、事件発生後、運営していた体育館を廃業したという。

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