学びの多様化学校2026年4月開設 長崎市議案発表 市民会館改修へ 

 長崎県長崎市は6日、13日に開会する定例市議会に提出する総額10億9200万円の本年度一般会計補正予算案など37件を発表した。不登校の生徒を受け入れる「学びの多様化学校」について、2026年4月に開設する見通しを明らかにした。
 多様化学校は市内全域から通学しやすいよう、市役所に近い市民会館2階(魚の町)に開設。市立中に通う不登校生徒を対象に、各学年10人ずつの受け入れを予定。市立桜馬場中の分教室という扱い。不登校生徒の実態に配慮した教育課程を編成する。
 補正予算案では、市民会館の改修に向けた実施設計業務委託費660万円を計上。鈴木史朗市長は定例会見で「子育て世代にはさまざまな教育ニーズがある。少子化対策、人口減少対策という意味でも、学びの多様化学校の意義は大きい」と述べた。
 このほか、22年に閉鎖した旧市営養護老人ホーム「高砂園」(高島町)の土地・建物などを長崎大に無償で貸し付ける議案も発表。期間は契約日から33年3月末まで。同大などの産学官連携プロジェクト「ながさきBLUEエコノミー」に関わる研究者や学生らの宿泊に活用してもらう。
 市議会の議会運営委員会は定例会の会期を13日から7月1日までの19日間とすることを申し合わせた。一般質問は18~21日にある。

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