パリ開催の美術展で折り鶴アクセサリーに特別賞 長崎・大村の大石さん 

大石さんが作った折り鶴ピアス

 長崎県大村市赤佐古町の折り鶴アクセサリー作家、大石華代さん(44)が、国内のアーティストを海外の審査員が評価する美術展「世界芸術競技inパリ2024」で特別賞に輝いた。
 大石さんは2.5センチ四方の千代紙で作った小さな折り鶴をピアスなどに加工。約8年前から趣味で作り始め、友人から依頼を受けた時などに「和華」の屋号で販売してきた。昨年7月、フランス・パリで開かれた欧州最大の日本文化の祭典「ジャパンエキスポ」に招待され、初めて大規模なイベントに出展した。

小さな折り鶴を指で折る大石さん=大村市役所

 「世界芸術競技」は4年に1回、夏季五輪の開催地で開かれる美術展。今年3月にはパリで開催した。日本人作家の絵画や工芸品など約200点が出展され、現地の芸術家らが評価した。大石さんは主催者からの招待を受けて折り鶴ピアス8点1組を出品し、特別賞に選ばれた。
 5日に市役所を訪ねた大石さんは「人生初の美術展への出品だったので受賞はびっくりした。折り鶴を通じて『くらしに平和と華を』という思いがたくさんの方に伝わるとうれしい」と話した。大石さんのアクセサリーは「ゆびおり小鶴」として同市のふるさと納税の返礼品に加わった。

© 株式会社長崎新聞社