お酒は体質や気分に合わせ「スマドリ」で アサヒビールが関学園大(群馬・太田市)でワークショップ

飲めない人の意見を取り入れた飲食店のアイデアを発表する学生

 ビール大手のアサヒビール(東京都墨田区)は6日、体質や気分に合わせた自由な酒の飲み方「スマートドリンキング(スマドリ)」を広めるワークショップを群馬県太田市の関東学園大で開いた。経済学部経営学科の学生約40人が参加し、適正飲酒や自由な飲み方への理解を深めた。

 同社は飲酒人口の減少を受け、新しい飲み方のスタイルとしてスマドリを提唱。ワークショップは本年から開いており、北関東で初めて実施した。

 アサヒビールコミュニケーションズ(東京都台東区)BPO事業本部の品川恭子マネージャーが、酔いの仕組みや飲めない人を気遣う酒席マナーに関するクイズを出題した他、参加者がグループに分かれ、飲む人と飲まない人が一緒に楽しめる飲食店を考えた。

 経済学部3年の八木原俊雄さん(20)は「飲めない人や飲みたくない人に対して気を付けるべきだということがみんなに浸透するので、このような場が広がればいい」と話した。同大の中谷淳一准教授(46)は「若い世代の飲み方が変わってきている中、文化として広げていく価値はある。県内の大学とも連携して広めたい」と語った。

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