女王シフィオンテク、世界3位ガウフを下し3連覇に王手。史上3人目の快挙なるか[全仏オープン]

シフォンテク、世界3位ガウフを破って全仏オープン4度目の制覇に王手

現地6月6日、「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス準決勝が行われ、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)が、第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/同3位)を6-2、6-4で下し、3連覇に王手をかけた。

2連覇中のシフィオンテクは、2回戦で大坂なおみ(フリー/同134位)にマッチポイントを握られながらも、最終セット2-5から逆転勝ち。これで勢いが出たか、3回戦でマリー・ボウズコワ(チェコ/同42位)を6-4、6-2、4回戦でアナスタシア・ポタポワ(同41位)を6-0、6-0と圧倒すると、準々決勝でも第5シードのマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ/同6位)を6-0、6-2で快勝していた。

準決勝の相手は、直接対決で10勝1敗と相性の良い第3シードのガウフと対戦。全仏オープンでは3年連続で相まみえることとなり、2022年決勝と2023年準々決勝ではいずれもストレートで勝利している。

そしてこの日も幸先よく第1ゲームでブレークに成功したシフィオンテク。サービスゲームでは度々ピンチを迎えるも、勝負所で力が入ってミスの多いガウフに助けられサービスキープを続ける。リズムに乗れないガウフを尻目に第5ゲームもブレークしたシフィオンテクが6-2で第1セットを奪った。

続く第2セットでシフィオンテクは、第4ゲームでこの日最初のブレークを許したものの、「単純にリターンゲームがよかったし、第1セットで何度かブレークできていたから、取れると思っていた」と直後にすぐさまブレークバック。ミスを引きずらずに集中力を維持し、1ポイントごとに高いレベルのプレーを披露して、第7ゲームでリードを奪い6-4とストレート勝ちを収めた。

大坂との2回戦以降の4試合で、わずか14ゲームしか落とさず、絶好調のシフィオンテクはオンコートインタビューで「グランドスラム序盤の試合は、ほかの大会とは雰囲気が違うから簡単じゃない。彼女(大坂)は最初から激しくプレッシャーをかけてきた。でも、うまく対処できてよかった」とコメント。「その後は天気も変わって自分のプレーに生かせた。自信がついたの」と、雨が続きの大会序盤から天気が良くなったことでボールの飛びも良くなり、自分のプレースタイルに合ってきたおかげで波に乗れているとした。

これで2022年から全仏オープンマッチ20連勝となり、3連覇に王手。決勝では第12シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/同15位)と対戦。同大会での女子シングルス3連覇となれば、オープン化以降ではモニカ・セレシュ(1990-92年)、ジュスティーヌ・エナン(2005-2007年)以来、史上3人目の快挙となる。

© 株式会社キャピタルスポーツ