契約交渉が難航しているブロンコスWRサットン、参加必須のミニキャンプは出席予定

デンバー・ブロンコスのコートランド・サットン【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ワイドレシーバー(WR)コートランド・サットンは望み通りの新しい契約をデンバー・ブロンコスにまだ叶えてもらっていないが、それが原因で来週から始まる参加必須のミニキャンプを欠席することはないようだ。

現地6日(木)、任意参加のオフシーズンの練習を欠席しているサットンは、『DNVR Sports(DNVRスポーツ)』とのインタビューの中でミニキャンプに参加する意向を示した。

「参加するつもりだ」と切り出したサットンは次のように続けている。

「ちょっとした裏話だけど、実はチーム合同練習(OTA)に参加できなかったのはかなりつらかった。俺がリーグに入って以来、経験したことのない、今までとはまったく違うオフシーズンを過ごしている。俺のことを知っている人、一緒にプレーしたことのある人なら、俺がどれだけこのゲームを愛しているかを分かっているはず。フットボールが大好きなんだ。俺はフットボールの競争に関しては、その準備も含めて、できることは何でもやる」

この夏、クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンをリリースしたことによって、ザック・ウィルソン、ジャレット・スティッドハム、そしてドラフトで1巡目指名されたボー・ニックスの3人が先発QBの座を争うことになるブロンコスにとって、サットンの参加は朗報と言えよう。

6シーズンで9人の異なる先発QBを経験しているサットンにとって、新しいQBに慣れなければならない状況は目新しいことではない。QBが次々と入れ替わる中、サットンは過去3シーズンで毎年少なくとも58回のレシーブと770ヤードを記録しており、ブロンコスの中で安定した存在であり続けた。

サットンは59回のレシーブで772ヤードを積み上げた2023年に、キャリアハイとなるタッチダウン10回を記録し、2016年以来初めて8勝を達成したブロンコスに貢献した。現在の契約で保証金がわずか200万ドル(約3億1,166万円)しか残っていないため、2018年に2巡目指名で入団して以来、愛着を持ってきた組織と街での将来を安泰なものにしたいと考えている。

サットンは「過激な言葉は使わずに言えば、仲間はみんな知っている通り、またプレーオフに進んで、スーパーボウルに出場して、フィールド上で俺たちがこの組織と街のためにできることを出し切れるなら、俺の契約なんてどうだっていい」と話している。

ショーン・ペイトンがブロンコスのヘッドコーチ(HC)として2年目を迎えるにあたり、やるべきことはたくさんある。2024年に向けてどのQBがチームを率いるべきかを見極めるためにも、サットンの存在はそのプロセスにおいて大きな助力となるだろう。

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