雨が増える梅雨の時期、傘のマナーを知らないと赤っ恥をかいてしまうことも。知人は仕事の訪問先でNGマナーを連発して、先輩から叱られてしまいました。知っているようで意外と知らない、傘マナーのエピソードをご紹介します。
雨の日の打ち合わせ
A子が先輩のB美と、取引先で打ち合わせをしたときのこと。
B美は別の仕事があったため、取引先には別々に向かうことになりました。
当日は、朝からあいにくの雨模様。A子は傘をさして、取引先に訪問しました。
取引先の玄関付近には傘立てがありましたが、A子は傘立てを使わずに会議室まで持参することに。ビニール傘を持っていたので、傘の盗難や取り間違えが心配だったからです。
会議室に案内されると、A子は空いていた椅子に傘を立てかけました。
その後、B美も到着して打ち合わせがスタート。打ち合わせは無事に終わりました。
ところが会議室を退出しようとしたとき、A子を見たB美が険しい表情をしたのです。
先輩の顔色が変わった理由とは?
B美は取引先に向かって「ご無礼を働き申し訳ございません!」と謝罪し、バッグからハンカチを取り出しました。
そしてサッとしゃがみこんだのです。
B美は、ハンカチで床をふき始めました。A子の傘から水滴が落ちて、床が濡れてしまっていたのです。
その様子を見たA子は慌てて自分も床をふこうとしましたが、ハンカチを忘れたようで見つかりません!
あたふたしているうちにB美は床をふき終わり、A子はうなだれながら会議室を退出することになりました。
先輩から傘マナーのお説教
取引先から出たあと、B美は傘のマナーについて、A子に指導しました。
①ビニール傘は場合によってはカジュアルな印象がするので避けたほうが良いこと
②傘立てがある場合は使用すること
③傘立てがなく持ち込むときは傘袋に入れるか、水気を切って雨滴を落とさないようにすること
④倒れてしまわないよう、傘は立てかけず寝かせて置くこと
A子は何一つ守れておらず、愕然。傘のマナーを知らず、赤っ恥をかいてしまったのです。
B美からは「急な雨のときは仕方ないけど、社会人ならちゃんとした長傘を使いなさい。傘一本で印象が変わるの」「訪問先を汚すなんて論外。傘の水滴を落としてから建物に入るのは基本的なマナーでしょ」と、みっちりお説教されました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子