リニア期成同盟会 静岡空港新駅設置を要望へ

リニア問題のキーマンと相次いで面会している静岡県の鈴木県知事は6月7日、期成同盟会に初出席します。沿線知事とともに岸田総理とも面会予定で、静岡空港新駅の議論にも再燃の兆しが…。

鈴木康友静岡県知事:
「リニア中央新幹線については、ご案内のとおり、私も推進をする必要があるというふうには理解をしているところであります。ただ、この大井川の水資源の確保と南アルプスの生態系の保全、この両立を図るという方向性については堅持していくということでございます」

5日、JR東海の丹羽社長と就任後初となる“トップ会談”に臨んだ鈴木知事。7日は初めて期成同盟会の総会に出席するなど、リニアに関する公務が相次いでいます。大井川流域の市民は、この“リニアウィーク”をどう見ているのでしょうか。

島田市民(20代):
「島田市民としては大井川がどうしてもあるので、私も水の問題は、慎重に進めてもらいたい」

島田市民(20代):
(鈴木知事は)スピーディーではあるけど、いいことなのか、悪いことなのかは正直答えづらい、まだ分からない

焼津市民(60代):
そんなに急ぐ必要ないと思います。ここまで遅れているのだから。

5日のトップ会談では、“あの構想”にも話が及んだそうです。

JR東海 丹羽俊介社長:
「静岡空港の付近に、東海道新幹線の駅をという、そういった話は知事の方からございました。私の方から、この空港付近の新幹線の新駅というのは、課題が色々とございますと。課題ございますけれども、静岡県さんのお考えを受け止めながら、対話をすることが大事だと。対話をしていきましょうと申し上げております」

静岡空港に直結する形で、東海道新幹線の新たな駅を造る「空港新駅構想」。川勝県政時代には何度もその可能性を否定してきたJR東海ですが、きのうの丹羽社長の回答は、これまでと異なる姿勢を示したことになります。

鈴木康友知事:
Q:静岡空港の新駅の話、どんな話をされたんですか?

「これは、長期的な課題としてまだ具体的にお話できる段階でありません。流域市町の皆様ともコミュニケーションを取っていかなければいけませんので、またコミュニケーションをとっていきましょうということを丹羽社長の方からはご回答いただきました」

空港新駅について、きょう島田市の染谷市長は…

島田市 染谷絹代市長:
「新幹線新駅とリニアの工事は別物だと思っております。私どもとしても注目もしておりますし、ぜひどういうふうに進んでいくのか説明を伺いたいと思っております」

空港新駅をめぐっては、あすの期成同盟会の総会後、沿線知事がそろって国交省やJR東海に対して、初めて、空港新駅設置を要望することで調整しているということです。その後、鈴木知事を含む期成同盟会のメンバーは岸田総理と面会し、リニア推進を要望する予定です。

© 静岡朝日テレビ