野生ラッコ、霧多布岬で子育て 北海道東部、愛らしさに歓声

北海道浜中町の霧多布岬周辺で、子どもを抱き波に揺れるラッコ=7日午後

 北海道東部にある浜中町の霧多布岬周辺で、野生のラッコが子育て中だ。7日は2~3組の親子が姿を見せ、抱き合って波に揺れるなど愛らしい姿に訪れた人から歓声が上がった。

 千葉県我孫子市から観光で来た主婦坂本恵子さん(72)は「寝ちゃっている姿がかわいい」と目を細めた。水族館で見たことはあるというが「野生を見られて感動」と喜んだ。2~3カ月に1度足を運ぶという釧路市の陶芸家田中豊さん(77)は「数が減らないよう、地域全体で大切に守っていきたい」と話した。

 観察を続けるNPO法人「エトピリカ基金」(同町)によると、今年は子どもを含め12頭ほどの生息が確認されている。

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